• HOME
  • 弁護士田中宏幸のコラム

弁護士田中宏幸のコラム

2014年08月02日 土曜日

遺産分割協議の上手な進め方(1)

遺産分割協議を上手に進めるためには、
まず、相続人全員が被相続人の遺産について、同じ情報を絶えず持つようにすることです。
これは結構面倒なときがあいますが、遺産分割でもめる大きな原因の一つに相続人間の相互不信があります。
遺産の処理がどこまで進んでいるのか解らない相続人にとっては手続きを進めている相続人に対して、遺産を独り占めしているのではないか等と不信感を強めていくのです。
各種手続きを任されている相続人にとっては、その処理に多くの時間がとられるため、その都度遺産の処理状況を他の相続人全員に対して報告することは面倒なことです。このため、報告が怠られがちになる傾向にあります。
とにかく、遺産である預貯金を解約した時はその都度解約手続きの書類をコピーして全ての相続人に対して交付することです。
そして、解約した預貯金は一か所の通帳に集めていきます。その通帳のコピーも交付します。
このように、徹底して情報を共有するための手間を惜しまないことです。

弁護士 田中宏幸